薬科大学の高額な学費を自分で払うには

薬科大学の高額な学費を自分で払うには

バイトと奨学金でなんとかならなくもないが…

薬学部、あるいは薬科大学には国公立と私立がありますが、国公立大学は非常に入試難易度が高く、少々のがんばりでは合格がおぼつかない人もいるでしょう。

私立大学の場合も全体的には難関なのですが、中には偏差値40程度でも入学できる薬学部もあります。
薬剤国家試験に合格すれば東大だろうと無名の私立大学でも同じ薬剤師です。だったら、入学しやすい大学に入学するほうが楽に決まってます。
しかし、私立大学の薬学部(薬科大学)は学費が高いことで有名です。

 

★私立薬学部の学費
私立の薬学部の学費は非常に高額です。卒業するまでの6年間で概ね1200万円かかります。国立大学だと350万円程度です。なお、私立の文系学部だと卒業までの4年間で4,5百万円、理工学部だと6,7百万円程度です。3千万円程度かかる医学部は別格にしても、薬学部の学費はそれに次ぐレベルです。また、学費だけでなく学生生活を送るための生活費も必要になり、これも加えると6年間で最低でも2千万円は必要になります。
サラリーマンの平均年収が4百万円を少し上回る程度である今日、これほどの学費を捻出できる家庭はそう多くありません。本人が望んでも家庭の事情で断念せざるを得ない場合も多いでしょう。

 

★奨学金
しかし、多くの大学では奨学金制度を設けています。また日本育英会の奨学金もあるので、それらを最大限利用すれば6年間を乗り切れそうな気がします。就職さえしてしまえば薬剤師は比較的高給なので奨学金の返済もできる事でしょう。
生活費を含めて年間350万円が必要として、バイトで150万円稼ぐとして、年間200万円の奨学金を受けることはできるでしょうか?
多くの大学では、成績優秀で経済的に困難な学生に給付型の奨学金を用意しています。しかし、それはたかだか年間30万円程度です。少ない額ではありませんが、薬学部では焼け石に水です。
頼りになるのは日本育英会の奨学金です。この奨学金には無利子の1種と有利子の2種がありますが、両方同時に借りる事も可能です。
私立の自宅外通学では1種が64,000円、借りることができます。2種では最大で12万円借りることができます。これらを1年間借りたとすると、220.8万円です!これなら何とか自力で私立薬学部に通うことも可能です。

 

★とはいえ、それも大変…
実際、1種と2種の奨学金を同時に借りている学生はかなりの少数派です。また、6年間で1300万円の借金を背負うにはなかなか度胸が必要です。無事薬剤師として就職できたとしても奨学金の返済で長期間生活が圧迫されることになると思います。
やはりできれば、少々無理をしてでも国公立大学に入学することをお勧めします。事実上、裕福な家庭でないと私立の薬学部は不可能といっていいでしょう。